
【NEW Double Riders】 新たなカタチ
- rei
- 7月1日
- 読了時間: 2分
ieribにとって、初めてのラインを描く新型のダブルライダース。
形は静かでフォーマルとカジュアル、そのどちらにも寄りすぎず、
ただ、自分の輪郭をそのままに写すような佇まいを持つ。
通常のダブルに比べて、大きくデザインされた襟が気品を感じ、むしろ巷にあるロックなダブルライダースとは一線を画すデザインで、テーラーリングを基礎としたダブルのイメージを形作っている。

言葉にすれば “シンプル” 。
だがそこには、ieribが大切にしてきた「らしさ」を詰め込んでいる

【素材 – 摩耗ではなく、時間の蓄積】
用いたのは、此方もまた新しく開発した茶芯のホースレザー。
表地の表情は、深く、艶を帯びた黒
けれど、それはほんの序章。
着ることで、擦れることで、黒は霞み、やがてその下にある茶がゆっくりと浮かび上がってくる。
摩耗ではなく、時間の蓄積。
ひとつの革が、ひとりの暮らしによって、まだ見ぬ表情へと変わっていく。
この革の本質は、そんな変化にこそ宿っている。

【構造 – 静かに仕掛けられた意図】
最も特徴的なのは、襟のつくり。
シャツに用いられる台襟の構造を取り入れ、首元にひとつの高さと奥行きを与えている。
通常のライダースではあまり見ない構造が、全体の印象をエレガントに装い、顔まわりにさりげない品を添えてくれる。
そして、襟を立てても、ねかしても、また上品な造形美を醸し出す。

袖口は、ieribの他のモデルでも馴染みのあるマチなし仕様。
咄嗟の動きや、体温の調整、手を洗うときさえも、その軽やかさを感じることができる。
装飾ではなく、必要な必然として、そこにある形。

内ポケットは、長財布がすっと収まるサイズ。
ただし、詰めすぎず、必要最小限のものにとどめたい。
小さなコインケースや鍵ほどがちょうどいい。
余白を保つことで、シルエットは美しく立ち上がる。

直線と曲線、その両方を備えた静かな衣。
時に凛として、時に柔らかく。
このライダースは、着る人の輪郭、生活と重なりながら、同じ時を歩み、一緒に成長してくれる
そんなダブルライダースに仕上げた

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