獣皮。
言葉にすると響重いですが、重要な資源。
しかし獣皮の活用方法というのは中々まだうまく回ってないのが現状。
山で解体、その時に皮を剥ぐ、そして山に捨てる事が多い。
捨てても1週間もあれば他の動物などによって食べられたりしてすぐなくなるんで、自然のサイクルっちゃサイクルなんですが、頂いた命を余す事なく使い切ることが何よりの供養。
それを自ら狩猟することで特に大切なことだと気づきました。
普段見る肉はすでに精肉されており、そこまでグロテスクではないですが、誰かがそこまで仕上げてくれている背景があるわけですから。
そんな害獣駆除によってでた蝦夷鹿のレザーを使ったブルゾンを製作。
海外のお客様のオーダーで、日本旅行の際にアトリエに寄っていただいた際のオーダー。
フロントはファスナーではなく、江戸時代の銀貨を使用したボタンで、縫い糸は黒のレザーホワイトスティッチでアクセントに。
銀貨は実際に当時貨幣として実際に使われていたものですので、それにアトリエで穴あけてボタンにしてます
糸のカラーを変えるだけでも表情は大きく変化します。
鹿はフルタンニンでも柔らかく、扱いやすい素材感ですのでデイリーユースとしては重宝するマテリアル。
もっと軽く着たいというのであれば厚みも変えれます、その辺はオーダーの際に御希望をヒアリングして御提案させて頂きます。
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