みなさんお久しぶりです。
今回はシアリングジャケット、ファーですね。
柔らかいトスカーナ品種を使ってます。
毛足が長く、レザーがきめ細かく、質感が素晴らしいのが特徴ですね。
毛足が長いムートンは実は他のムートンに比べてかなり手間がかかります。
容量が違うというか、向きに方向性があるので。
まず毛並みの方向をみてパターン取り、どこに何を持っていき、デザインポイントを決めていきます。
その後パターンを書き写して、そしてレザーシザーズを用いて手断ちの工程へ。
裁断されたパーツは毛が多いトスカーナの場合、縫代のみをバリカンで刈り込んで平にする作業。
また厚みが出る部分や、ムートンがかなさる部分は毛の分量を感覚で調整していきます。
これをしないともっこもっこになってしまいパターンのシルエットが台無しになってしまいます。
それらをして、やっと縫製に入れます。
縫製の際もムートンの場合は針を変えたり、縫う際に熟練のコツが要る工程。何しろ毛足が長いので縫代がぬっていてみえない点が通常のレザーの縫製と異なる点。
でもその点ムートンは仕立て終われば万能なアウター、毛穴があるので化繊の様に内部がムレないし、毛足が長い分そこに暖かい空気層が出来て、天然素材の良さを堪能出来ます。
ムートンの種類によりますが、トスカーナ品種はかなり着易くオススメです
ただ年々円安と物価高で価格が上がり続けている素材の一つでもあります。。
高価な素材ではありますが、永く御愛着頂ける逸品です。
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