酒袋。
昔は酒蔵で酒造りの際に実際に使われていたものです。
東北の酒蔵で使われていたものを使用致しました。
今は全部機械で絞っているとのことで昨今はお役御免の生地。
染めは防虫を兼ねて柿渋で染められており、極太のリネン糸で織られております。
一袋一袋表情が違い、これまた極太のタコ糸でリペアが施されているものは特に美しい。
再現不可能な本当のビンテージ生地。
昔の生活様式がアートとなり、生地に落とし込まれ、それを再構築して衣服へと。
野暮ったいシルエットもまたダサカッコ良さを演出しております。
番号が施された酒袋もまた当時のもの、こういった生地は今後出てこないのでご興味のある方は是非。
形はなんであれうちで作っているものであればお仕立て出来ますし、アレコレ言ってお仕立てするのもまた一興。
デザイン詰め込みすぎるとゴチャつくのでこの極上素材を裁断限に活かすことがキモ。
それをハナから意図し、美しく作り上げられたものより、偶発的にうまれた美こそ究極の美。
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